伝わる伝え方
2024年05月30日
Yahoo!ニュースでこんな記事を読みました。
「数学ができる子」「できない子」見抜く魔法の質問 できる子にはこの「見えない数字」が見えている
この記事で紹介されている計算問題は、デザインをする上で大切な「伝える力」にも繋がると感じましたのでご紹介します。
計算問題
この記事で次のような数学のクイズが出されています。
問題:
1500Wで1分間、500Wで3分間温める必要がある料理がある。
この料理を、1000Wで温めるとき、何分間温めればいい?
この問題をぱっと計算できますか?
では次に、
500Wで3分の場合、1000Wだと何分かと聞かれたらどうでしょうか?
こちらの方が答えやすいと感じるのではないでしょうか。
情報の提示方法の重要性
私がここで伝えたいことは計算力の話ではありません。
この例から分かるように、情報の量だけでなく、その提示の仕方が非常に重要です。
デザインの仕事をする上で、どの情報をどのように伝えるかを考えることは不可欠です。
たとえば、第一の問題は1500Wと500Wそれぞれの時間が提示されていることから、初見では、3分と1分の間の2分が答えではないかと考えてしまう可能性があります。
一方で、第二の問題は500Wの答えしか分からないことから、ワット数が倍になっているので、時間は半分の1分30秒だろうと答えを導き出しやすくなると感じます。
デザインにおける応用
この原則はデザインにも応用できます。
デザインの仕事では、受け手にとって情報をいかに分かりやすく、シンプルに伝えるかが重要です。
情報は多い方がよいと思いがちですが、情報過多はミスリードに繋がる可能性もあります。
例えば、複雑なデータをグラフや図表で視覚的に整理したり、重要なポイントを強調することで、情報の伝達がスムーズになります。
また、情報を段階的に提示することも効果的です。一度に多くの情報を提供するのではなく、重要なポイントを絞って段階的に伝えることで、受け手が理解しやすくなります。これにより、メッセージの伝達力が向上し、デザインの効果も高まります。
伝えるスキルはすべてのビジネスパーソンとしても重要
これはデザインに限らず、あらゆる仕事においても同様です。
報告や伝達というスキルは、仕事の質を左右します。
情報を効果的に伝えることで、より良いコミュニケーションが生まれ、仕事の成果も向上するはずです。
情報の見せ方とその効果
情報の伝え方は、受け手にとって理解しやすい形で整理し、提示することが重要です。デザインの仕事では、情報の整理と視覚的な提示が求められますが、これは他のビジネス分野でも同様です。
例えば、プレゼンテーションや報告書の作成においても、同じ情報でも見せ方を工夫することで、受け手の理解度や関心を引き出すことができます。
一つの方法として、視覚的なツールの活用があります。グラフやチャート、インフォグラフィックスなどを用いることで、複雑なデータや情報を直感的に理解できるようにすることができます。さらに、色やフォントの選び方、レイアウトの工夫なども情報の伝達力を高める重要な要素です。
効果的な情報伝達の実践方法
情報を効果的に伝えるためには、以下のポイントに注意することが重要です。
シンプルさを保つ: 必要な情報を絞り込み、不要な情報は排除します。これにより、受け手が重要なポイントに集中できるようになります。
- 視覚的な整理: 情報を整理し、視覚的にわかりやすくするために、グラフやチャートを活用します。例えば、円グラフや棒グラフを用いることで、データの比較が容易になります。
- 強調の工夫: 重要な情報やポイントを強調するために、色やフォントサイズ、レイアウトを工夫します。これにより、受け手が重要な情報を見逃さずに理解することができます。
- 段階的な提示: 情報を一度に大量に提示するのではなく、段階的に提供します。これにより、受け手が情報を順序立てて理解しやすくなります。
- 受け手の視点を考慮: 受け手の背景や知識レベルに合わせて情報を提示します。専門的な内容であれば、専門用語を適切に使用し、一般的な内容であれば、平易な言葉を使います。
まとめ
情報を効果的に伝えるスキルは、デザインの仕事だけでなく、あらゆる職種においても重要です。情報の提示方法を工夫することで、受け手にとって理解しやすい形で伝えることができ、より良いコミュニケーションが生まれます。
今回の記事で紹介された計算問題の例を通じて、情報の提示方法の重要性を再確認し、日常の仕事においても意識して取り組むことが大切です。情報を効果的に伝えることで、仕事の成果を向上させ、より良いコミュニケーションを実現しましょう。