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リッチリザルト設定で検索順位とクリック率がホントに上がるのか?

2025年10月30日

リッチリザルト設定で検索順位とクリック率がホントに上がるのか?

リッチリザルト設定で検索順位とクリック率がホントに上がるのか?

「ホームページの検索順位を上げたい」「もっと多くの人にWebサイトを見てもらいたい」とお考えのあなたへ。検索結果で目を引く「リッチリザルト」は、本当にWebサイトへのアクセス数に影響を与えるのでしょうか? 本記事では、リッチリザルトの基本から、現在も表示が見込めるタイプの実装方法、効果測定と改善までを、最新の仕様に沿ってわかりやすく解説します。

⚠️ 仕様変更のポイント(重要)

  • FAQ:原則、政府・医療などの権威サイトのみ表示対象
  • HowTo:検索結果で非表示
  • 本記事では、Product/Review Snippet/Event/Recipeを中心に解説します

リッチリザルトとは?

リッチリザルトは、通常の検索結果よりも多くの情報や視覚的要素(画像、評価、価格、在庫、イベント情報、レシピ情報など)を含んで表示される形式です。検索結果一覧での視認性が高まり、クリック率(CTR)の向上が期待できます。適切な構造化データを実装することで、競合との差別化やトラフィック増加、ひいてはコンバージョン率の改善につながります。

特徴標準検索結果リッチリザルト
表示形式タイトル、URL、スニペット上記に加え、評価、画像、価格、在庫、イベント、レシピ情報など
視認性標準的高い(画像やアイコンで目立つ)
情報量限定的豊富(検索段階で主要情報を提示)
クリック率標準上がる傾向
SEO効果基本的な対策構造化データで理解促進 → 表示機会増

リッチリザルトのメリットとSEO効果

  • 視認性の向上:画像や評価、価格・在庫などで目立つ
  • CTR向上:検索段階で意思決定材料を提示でき、クリックにつながりやすい
  • 検索エンジンの理解促進:構造化データで関連性の高いクエリに露出しやすくなる
  • CVRへの寄与:期待値形成により、訪問後の行動(購入・問い合わせ)を後押し

リッチリザルトの種類(現行で狙いやすいもの)

  • Product(商品):画像・価格・在庫・オファー情報など
  • Review Snippet(レビュー):アイテムに紐づく評価の抜粋(第三者の実体験レビューが前提)
  • Event(イベント):イベント名・日時・会場・チケット情報
  • Recipe(レシピ):調理時間・材料・画像・栄養情報など

現在は対象外・原則対象外

  • FAQ:原則、政府・医療などの権威サイトのみ表示
  • HowTo:検索で非表示

構造化データの基本

リッチリザルトの前提は、検索エンジンがページ内容を機械的に理解できるようにする「構造化データ」です。Google推奨はJSON-LD。HTML構造から独立して管理でき、実装と運用が容易です。

構造化データの記述方法(JSON-LD / Microdata)

実務ではJSON-LDが無難です。テンプレートやCMSに依存せず、変更の影響範囲も限定できます。

Articleの最小例(参考)

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Article",
  "headline": "構造化データの基本",
  "author": {"@type": "Person","name": "執筆者名"},
  "datePublished": "2025-10-30",
  "image": "https://example.com/image.jpg"
}
</script>

Productの最小例

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Product",
  "name": "Corporate Website Design Plan",
  "image": ["https://artclick.jp/path/to/og.jpg"],
  "description": "Kyoto-based web design package for SMEs.",
  "brand": {"@type":"Brand","name":"Artclick"},
  "offers": {
    "@type": "Offer",
    "priceCurrency": "JPY",
    "price": "100000",
    "availability": "https://schema.org/InStock",
    "url": "https://artclick.jp/contact/"
  }
}
</script>

Eventの最小例

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Event",
  "name": "Web Design Seminar in Kyoto",
  "startDate": "2025-12-05T19:00:00+09:00",
  "endDate": "2025-12-05T21:00:00+09:00",
  "eventAttendanceMode": "https://schema.org/OfflineEventAttendanceMode",
  "location": {
    "@type": "Place",
    "name": "Artclick Studio",
    "address": "Nakagyo-ku, Kyoto"
  },
  "organizer": {"@type":"Organization","name":"Artclick"}
}
</script>

リッチリザルトの設定手順

ここでは、Product/Review Snippet/Event/Recipeの順で、実装の要点をまとめます。検証はRich Results TestSearch Console(拡張レポート/URL検査)で行いましょう。

必要なツール

  • コードエディタ / CMS(WordPress等)
  • ブラウザ開発者ツール(要素確認・ネットワーク確認)
  • Rich Results Test(コード/URL検証)
  • Search Console(拡張レポート、URL検査、検索パフォーマンス)

具体的な設定方法(Product/Review Snippet/Event/Recipe)

  1. Product:最低限nameofferspricepriceCurrencyavailabilityurl)を充足。画像は推奨サイズを確保。
  2. Review Snippet:第三者の実体験レビューが前提。自薦レビューは対象外になり得る。平均値はAggregateRatingで。
  3. Event:namestartDatelocation等を正確に。終了後のイベントは早めにアーカイブ。
  4. Recipe:nameimagerecipeIngredientrecipeInstructions・時間情報(totalTime等)を丁寧に。

設定後のテストと確認

  • Rich Results Testで必須・推奨プロパティの充足をチェック
  • Search Consoleの拡張レポートでエラー/警告を確認・修正
  • URL検査でインデックス反映状況を確認、必要に応じて再クロールリクエスト

注意点とよくある問題

  • 構文エラー:JSONのカンマ抜け・タイプミスに注意。必ず検証ツールに通す
  • 必須不足:必須プロパティが欠けると検出・表示されない
  • 不適切なスキーマ選択:内容に合わないタイプは非表示・無効化の原因
  • ポリシー要因:FAQ(権威サイトのみ)、HowTo(非表示)は実装しても出ない
  • 情報鮮度:価格・在庫・日付は最新に。古い情報は信頼低下を招く

効果測定と改善

追うべき指標

  • インプレッション(対象タイプ別/ページ別)
  • クリック数・CTR(表示フォーマット別に比較)
  • コンバージョン率(問い合わせ・購入・登録など)

改善の進め方

  1. 拡張レポートのエラー/警告をゼロに近づける
  2. 画像・価格・在庫・日付など検索段階で意思決定に効く情報を充足
  3. タイトル・ディスクリプション・見出し・本文の整合性を高め、検索意図との一致度を改善
  4. 表示が弱いタイプはテンプレ化して社内運用(新規ページでもヌケ漏れなく実装)

成功事例(イメージ)

(仮想例)ECに準ずるサービスページでProductスキーマの必須を充足、画像サイズ最適化と在庫・価格の自動更新を実装。Search Consoleで該当ページ群のCTRが1.3% → 2.6%に改善、問い合わせ率も上昇。

まとめ

リッチリザルトは「魔法の近道」ではありませんが、構造化データを正しく設計・運用すれば、検索結果での視認性とCTRの向上が期待できます。まずはProduct/Review Snippet/Event/Recipeの中から、自社サイトで機会が大きいタイプを選び、必須プロパティの充足と継続的な検証・改善を回しましょう。

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