翻訳サイト作成は必要?目的別選び方ガイド
2026年02月24日

目次
翻訳サイト作成は必要?目的別選び方ガイド
「海外の最新情報をいち早くキャッチしたい」「自社製品を世界に向けて発信したい」
グローバル化が加速する現代において、言語の壁を取り払い、世界と繋がるための翻訳サイトは不可欠なツールとなりつつあります。しかし、いざ翻訳サイトを導入しようとしても、
無料の翻訳サイトで十分なのか?
自社で翻訳サイトを作成する必要があるのか?
どのような翻訳技術を選べば良いのか?
といった疑問が浮かび、なかなか具体的な行動に移せない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、翻訳サイト作成の必要性を様々な角度から徹底検証します。無料翻訳の限界から、ビジネス利用における翻訳サイト構築のメリット・デメリット、そして目的別の最適な選び方まで、翻訳に関するあらゆる疑問を解消します。
この記事を読めば、自社にとって本当に翻訳サイトが必要なのか、どのような翻訳ソリューションが最適なのかが明確になり、グローバル戦略を成功に導くための第一歩を踏み出せるでしょう。
最初に整理:この記事でいう「翻訳サイト」と「多言語ホームページ」
この記事では、言葉が混同されやすいので先に整理します。
翻訳サイト(翻訳ツール型):入力した文章を翻訳する“翻訳サービス”のサイトや機能
多言語ホームページ(企業サイトの多言語化):会社のホームページを英語・中国語などで表示し、海外の人にも情報を届ける仕組み
「自社に必要なのはどちらか?」を決めると、作成方法・費用・運用の正解が一気に明確になります。
翻訳技術の進化と翻訳サイトを取り巻く環境
機械翻訳技術は、長年にわたり研究開発が進められてきました。初期のシステムは、単純な単語置換やルールベースの手法に基づいていましたが、翻訳精度は高くありませんでした。1990年代以降、統計的機械翻訳(SMT)が登場し、大量の対訳データを用いて翻訳モデルを学習することで、精度が向上しました。そして近年、ディープラーニングの発展に伴い、ニューラル機械翻訳(NMT)が主流となり、翻訳品質は飛躍的に向上しています。
ニューラル機械翻訳(NMT)の登場は、翻訳業界に大きな変革をもたらしました。NMTは、文脈全体を考慮して翻訳を行うため、より自然で流暢な翻訳を実現します。従来のSMTと比較して、特に長文や複雑な構文の翻訳において、その優位性が顕著に現れています。また、NMTは学習データに基づいて自動的に翻訳モデルを生成するため、言語ペアの追加や専門分野への適応が容易であるという利点もあります。
翻訳APIの普及も、翻訳サイト構築のハードルを大きく下げました。翻訳APIを利用することで、開発者は高度な翻訳機能を自社のWebサイトやアプリケーションに容易に組み込むことができます。これにより、専門的な知識がなくても、多言語対応のWebサイトやサービスを比較的簡単に構築できるようになりました。
翻訳サイトを取り巻く市場は、グローバル化の進展とともに拡大しています。企業は、海外市場への進出や多言語対応による顧客満足度向上を目指し、翻訳サイトの導入を積極的に進めています。また、個人においても、海外の情報にアクセスしたり、外国語のコンテンツを作成したりするニーズが高まっており、翻訳サイトの利用が広がっています。
機械翻訳の仕組みと種類
機械翻訳には、主に以下の3つの方式があります。
ルールベース翻訳: あらかじめ設定された文法規則や辞書に基づいて翻訳を行う方式です。特定の言語ペアや専門分野においては高い精度を発揮できますが、汎用性に欠けるというデメリットがあります。
統計的機械翻訳: 大量の対訳データから統計モデルを学習し、最も可能性の高い翻訳結果を選択する方式です。ルールベース翻訳よりも自然な翻訳が可能ですが、学習データに偏りがあると精度が低下する可能性があります。
ニューラル機械翻訳: ディープラーニングを用いて翻訳モデルを学習する方式です。文脈全体を考慮して翻訳を行うため、より自然で流暢な翻訳を実現します。現在の機械翻訳の主流となっています。
翻訳APIとは?
翻訳APIとは、Webサイトやアプリケーションに翻訳機能を組み込むためのAPI(Application Programming Interface)です。翻訳APIを利用することで、開発者は自社のサービスに多言語対応機能を手軽に追加できます。
主要な翻訳APIサービスとしては、Google Cloud Translation API、Amazon Translate、Microsoft Translator APIなどがあります。これらのサービスは、それぞれ対応言語や料金体系、翻訳精度などが異なります。
API利用のメリットとしては、高度な翻訳機能を容易に組み込めること、多言語対応にかかるコストを削減できることなどが挙げられます。一方、デメリットとしては、APIの利用料金が発生すること、翻訳結果の品質がAPIの性能に依存することなどが挙げられます。料金体系は、文字数やリクエスト数に応じて課金される従量課金制が一般的です。
翻訳サイト作成の目的別検討:本当に必要?
翻訳サイトの作成を検討する際、最も重要なのは目的を明確にすることです。目的が曖昧なままでは、投資に見合う効果が得られないばかりか、期待していた成果を達成できない可能性もあります。ここでは、翻訳サイトの主な利用目的別に、作成のメリット・デメリットを比較検討し、本当に自社に必要なのかどうかを見極めるための判断材料を提供します。また、無料翻訳サービスや翻訳APIの利用、翻訳会社への依頼など、翻訳サイト作成以外の代替手段についてもご紹介します。
社内利用
社内利用を目的とする場合、主に社内ドキュメントの翻訳や、海外拠点とのコミュニケーション円滑化が挙げられます。
翻訳サイト作成のメリット:
セキュリティ: 社外の翻訳サービスを利用するよりも、機密情報を安全に管理できます。
カスタマイズ性: 社内用語や専門用語を登録することで、翻訳精度を向上させられます。
コスト削減: 長期的に見ると、外部サービス利用料よりもコストを抑えられる可能性があります。
デメリット:
初期構築コスト: 翻訳サイトの構築には、初期費用がかかります。
メンテナンス: 翻訳エンジンのアップデートや、サイトの保守・運用が必要です。
代替手段:
無料翻訳サービス: 簡単な翻訳であれば、Google 翻訳などの無料サービスで十分な場合があります。
翻訳APIの利用: Google Cloud Translation APIなどの翻訳APIを利用することで、既存のシステムに翻訳機能を組み込むことができます。
顧客向け
顧客向けに翻訳サイトを作成する場合、多言語対応による顧客満足度向上や、海外市場への進出が主な目的となります。
翻訳サイト作成のメリット:
ブランドイメージ向上: 多言語対応は、グローバル企業としての信頼性を高める効果があります。
独自の翻訳スタイル: 自社のブランドイメージに合った翻訳スタイルを確立できます。
デメリット:
翻訳品質維持: 高品質な翻訳を維持するためには、継続的な努力が必要です。
多言語管理: 複数の言語でコンテンツを管理する手間が増えます。
代替手段:
翻訳会社への依頼: プロの翻訳者による高品質な翻訳を依頼できます。
多言語対応CMSの導入: WordPressなどの多言語対応CMSを利用することで、コンテンツの多言語管理を効率化できます。
情報発信
情報発信を目的とする場合、ブログ記事やニュースの多言語展開、グローバルな情報発信が主な目的となります。
翻訳サイト作成のメリット:
SEO効果: 多言語対応は、海外からのアクセス増加に繋がり、SEO効果が期待できます。
リーチ拡大: より多くの人に情報を届けられます。
デメリット:
翻訳コスト: コンテンツ量が多い場合、翻訳コストがかさむ可能性があります。
コンテンツ管理: 翻訳されたコンテンツの管理が必要です。
代替手段:
自動翻訳プラグインの利用: WordPressのプラグインなど、自動翻訳機能を利用することで、手軽に多言語対応できます。
翻訳会社への依頼: 専門性の高い記事や重要なニュースは、翻訳会社に依頼することで、より正確な翻訳が期待できます。
翻訳サイト作成を成功させるためのステップ
翻訳サイトの作成は、単に技術的な構築だけでなく、戦略的な準備と継続的な運用が不可欠です。ここでは、翻訳サイトを成功させるために必要な準備、手順、ツール、そして品質維持のポイントについて解説します。
翻訳エンジンの選定
翻訳サイトの品質を左右する最も重要な要素の一つが、翻訳エンジンの選定です。翻訳エンジンには、大きく分けて汎用エンジンと専門分野特化エンジンの2種類があります。
汎用エンジン:幅広い分野に対応できる翻訳エンジンです。 Google Cloud Translation API、Microsoft Translator、Amazon Translateなどが代表的です。日常会話や一般的なビジネス文書の翻訳に適しています。
専門分野特化エンジン:特定の分野(医療、法律、金融など)に特化した翻訳エンジンです。専門用語や業界特有の表現に強く、より精度の高い翻訳が期待できます。
翻訳エンジンを選ぶ際には、翻訳精度、対応言語、料金体系などを比較検討することが重要です。多くの翻訳エンジンでは無料トライアルが提供されているため、実際に試してみて、自社のニーズに合ったエンジンを選びましょう。
翻訳サイトの設計・構築
翻訳エンジンの選定後、翻訳サイトの設計・構築を行います。ここでは、UI/UXデザイン、CMSの選定、翻訳APIとの連携、SEO対策などが重要なポイントとなります。
UI/UXデザイン:多言語に対応したUI/UXデザインは、ユーザーの満足度を大きく左右します。言語ごとに適切なフォントやレイアウトを選び、使いやすいサイトを目指しましょう。
CMS(コンテンツ管理システム)の選定:WordPressなどのCMSを利用することで、多言語コンテンツの管理が容易になります。多言語対応プラグインを利用することで、効率的な翻訳ワークフローを実現できます。
翻訳APIとの連携:翻訳APIとCMSを連携させることで、コンテンツの自動翻訳が可能になります。これにより、翻訳コストを削減し、迅速な多言語展開を実現できます。
SEO対策:多言語サイトのSEO対策は、グローバルなリーチを拡大するために不可欠です。hreflang属性の設定、多言語対応のサイトマップ作成、キーワードの多言語展開など、適切なSEO対策を行いましょう。
翻訳品質の維持・向上
翻訳サイトの公開後も、翻訳品質の維持・向上は継続的な課題です。翻訳メモリの活用、用語集の作成、ポストエディットの導入、ネイティブスピーカーによるチェックなど、様々な方法で翻訳品質を管理しましょう。
翻訳メモリの活用:翻訳メモリとは、過去の翻訳データを蓄積し、再利用する仕組みです。翻訳メモリを活用することで、翻訳の一貫性を保ち、翻訳効率を向上させることができます。
用語集の作成:特定の業界や分野で使用される専門用語は、用語集を作成して管理することで、翻訳の精度を高めることができます。
ポストエディット(機械翻訳の修正)の導入:機械翻訳の結果を人間が修正するポストエディットを導入することで、より自然で正確な翻訳に仕上げることができます。
ネイティブスピーカーによるチェックの重要性:最終的な翻訳品質を保証するためには、ネイティブスピーカーによるチェックが不可欠です。文化的なニュアンスや現地の言葉遣いを考慮し、より自然な翻訳を目指しましょう。
継続的な改善:翻訳ログの分析やユーザーフィードバックの収集を通じて、翻訳品質を継続的に改善していくことが重要です。
翻訳サイト構築に役立つツール・サービス比較表
翻訳サイトの構築を検討する際、適切なツールやサービスの選定は非常に重要です。ここでは、翻訳API、CMS、翻訳支援ツール(CATツール)の3つのカテゴリに分け、代表的なツール・サービスを比較します。それぞれの特徴、料金、対応言語などを比較検討し、自社のニーズに最適なツールを選びましょう。
翻訳API
翻訳APIは、Webサイトやアプリケーションに翻訳機能を組み込むためのインターフェースです。リアルタイム翻訳や大量テキスト翻訳など、様々な用途に利用できます。
Google Cloud Translation API
Googleが提供する機械翻訳APIです。多言語に対応し、自然な翻訳が可能です。機械学習技術を活用しており、翻訳精度が高いのが特徴です。料金は文字数に応じて課金されます。無料枠も用意されています。
Microsoft Translator
Microsoftが提供する翻訳APIです。こちらも多言語に対応し、様々なアプリケーションに組み込むことができます。Google Cloud Translation APIと同様に、機械学習技術を活用しており、翻訳精度は高いです。料金は文字数に応じて課金されます。
Amazon Translate
Amazon Web Services (AWS) が提供する機械翻訳APIです。リアルタイム翻訳やバッチ翻訳に対応しており、AWSの他のサービスとの連携も容易です。料金は文字数に応じて課金されます。
DeepL API
DeepLが提供する翻訳APIです。翻訳精度が非常に高いことで知られており、自然で人間らしい翻訳が可能です。他のAPIと比較して対応言語は少ないですが、主要な言語はカバーしています。料金は文字数に応じて課金されます。
CMS
CMS(コンテンツ管理システム)は、Webサイトのコンテンツを効率的に管理するためのシステムです。多言語対応のCMSを利用することで、翻訳サイトの構築・運用が容易になります。
WordPress (プラグイン)
世界中で広く利用されているCMSです。多言語対応プラグイン(例:WPML, Polylang)を導入することで、簡単に翻訳サイトを構築できます。プラグインの料金は無料のものから有料のものまで様々です。WordPress自体は無料で利用できます。
Drupal
エンタープライズ向けのCMSです。多言語対応機能が標準で搭載されており、高度な翻訳サイトを構築できます。カスタマイズ性が高く、様々なニーズに対応できます。
Contentful
ヘッドレスCMSと呼ばれるタイプのCMSです。コンテンツをAPI経由で配信するため、様々なデバイスやプラットフォームに対応した翻訳サイトを構築できます。
翻訳支援ツール(CATツール)
翻訳支援ツール(CATツール)は、翻訳作業を効率化するためのツールです。翻訳メモリや用語集の管理、機械翻訳との連携など、様々な機能があります。
SDL Trados Studio
翻訳業界で広く利用されているCATツールです。翻訳メモリ、用語集、機械翻訳との連携など、翻訳に必要な機能が揃っています。
memoQ
SDL Trados Studioと同様に、翻訳業界で広く利用されているCATツールです。使いやすいインターフェースが特徴です。
Wordfast
比較的手頃な価格で利用できるCATツールです。SDL Trados StudioやmemoQと比較して機能は限定的ですが、基本的な翻訳支援機能は備わっています。
| ツール/サービス | カテゴリ | 料金 | 対応言語 | 特徴 | 無料トライアル | 日本語対応 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Google Cloud Translation API | 翻訳API | 従量課金 | 100以上 | 高精度、多言語対応 | あり | ○ |
| Microsoft Translator | 翻訳API | 従量課金 | 100以上 | 高精度、多言語対応 | あり | ○ |
| Amazon Translate | 翻訳API | 従量課金 | 70以上 | AWS連携 | あり | ○ |
| DeepL API | 翻訳API | 従量課金 | 30以上 | 自然な翻訳 | あり | ○ |
| WordPress (WPMLプラグイン) | CMS | プラグインによる (無料/有料) | 多数 | 柔軟性、多機能 | WordPress自体は無料 | ○ |
| Drupal | CMS | オープンソース (無料) | 多数 | 高度なカスタマイズ | なし | ○ |
| Contentful | CMS | 従量課金 | 多数 | ヘッドレスCMS | あり | ○ |
| SDL Trados Studio | CATツール | 買い切り/サブスクリプション | 多数 | 翻訳メモリ、用語集 | あり | ○ |
| memoQ | CATツール | 買い切り/サブスクリプション | 多数 | 翻訳メモリ、用語集 | あり | ○ |
| Wordfast | CATツール | 買い切り | 多数 | 翻訳メモリ、用語集 | あり | ○ |
よくある質問(FAQ)
Q. 無料の翻訳サイトと有料の翻訳サイトの違いは何ですか?
- A. 無料の翻訳サイトと有料の翻訳サイトには、翻訳精度、セキュリティ、カスタマイズ性、サポート体制など、いくつかの重要な違いがあります。
無料の翻訳サイトは、手軽に利用できる反面、翻訳精度が有料版に比べて低い場合があります。特に専門的な内容やニュアンスが重要な文章では、不自然な翻訳になることも少なくありません。また、セキュリティ面でも、データの暗号化やプライバシー保護の面で、有料版に劣る場合があります。
一方、有料の翻訳サイトや翻訳APIは、高度な翻訳エンジンを使用しており、より自然で正確な翻訳が期待できます。セキュリティ対策も強化されており、ビジネス利用でも安心して利用できます。また、カスタマイズ性も高く、自社のニーズに合わせて翻訳設定を調整したり、専門用語辞書を登録したりすることも可能です。さらに、技術的なサポートやトラブルシューティングも提供されるため、安心して利用できます。
- 手軽に利用可能
- 翻訳精度は限定的
- セキュリティは標準レベル
- 高度な翻訳精度
- 強固なセキュリティ対策
- カスタマイズ可能
Q. 翻訳サイトを作成する際に注意すべき点は何ですか?
- A. 翻訳サイトを作成する際には、翻訳品質、多言語対応、SEO対策、セキュリティ対策など、様々な点に注意する必要があります。
まず、翻訳品質は最も重要な要素の一つです。機械翻訳の精度は向上していますが、まだ完璧ではありません。特に専門用語や固有名詞、文化的な背景が影響する表現などは、誤訳が生じやすいです。そのため、翻訳メモリや用語集を活用したり、ポストエディットを導入したりするなど、品質管理の体制を整えることが重要です。
次に、多言語対応も考慮する必要があります。対応言語の種類や言語ごとの翻訳精度、文字コードの問題など、様々な課題があります。多言語サイトのデザインやUI/UXも、それぞれの言語や文化に合わせて最適化する必要があります。
SEO対策も忘れてはなりません。多言語サイトのSEOは、通常のSEOに加えて、hreflang属性の設定や多言語キーワードの調査など、特有の対策が必要です。
最後に、セキュリティ対策も重要です。翻訳サイトは、様々な言語のテキストデータを扱うため、セキュリティリスクが高まります。データの暗号化やアクセス制御、脆弱性対策など、セキュリティ対策を徹底する必要があります。
Q. 翻訳APIを利用する際の注意点は何ですか?
- A. 翻訳APIを利用する際には、料金体系、利用制限、セキュリティ対策などを確認する必要があります。
料金体系は、APIサービスによって大きく異なります。従量課金制、月額固定料金制、無料枠など、様々なプランがあります。自社の利用状況に合わせて、最適なプランを選ぶ必要があります。また、APIの利用制限も確認しておく必要があります。1日あたりのリクエスト数や文字数制限など、制限を超えると追加料金が発生したり、APIが利用できなくなったりする場合があります。
セキュリティ対策も重要です。APIキーの管理やデータの暗号化など、セキュリティ対策を徹底する必要があります。また、APIプロバイダのセキュリティポリシーも確認し、信頼できる事業者を選ぶことが重要です。
Q. 翻訳メモリとは何ですか?
- A. 翻訳メモリとは、過去の翻訳データを蓄積し、再利用することで翻訳効率と品質を向上させる仕組みです。翻訳メモリは、原文と訳文のペアをデータベースに保存し、新しい翻訳を行う際に、過去の翻訳データと一致する部分があれば、自動的に訳文を提示します。翻訳者は、提示された訳文を修正したり、そのまま利用したりすることができます。
翻訳メモリを活用することで、翻訳の一貫性を保ち、翻訳時間を短縮することができます。また、翻訳者による品質のばらつきを抑え、翻訳コストを削減することも可能です。
Q. ポストエディットとは何ですか?
- A. ポストエディットとは、機械翻訳の結果を人間が修正し、より自然で正確な翻訳に仕上げる作業です。機械翻訳の精度は向上していますが、まだ完璧ではありません。特に専門用語や固有名詞、文化的な背景が影響する表現などは、誤訳が生じやすいです。そのため、機械翻訳の結果をそのまま利用するのではなく、人間が修正することで、より高品質な翻訳を実現することができます。
ポストエディットを行う際には、翻訳の専門知識だけでなく、原文の内容や文脈を理解する能力も必要です。また、翻訳メモリや用語集を活用することで、効率的にポストエディットを行うことができます。
会社のホームページを多言語化する場合に必要な設計
翻訳サイトを新規に作成する前に、「会社のホームページをどう多言語展開するか」を決めることが重要です。デザインや導線だけでなく、URL設計と運用体制が成果を左右します。
URL設計:/en/ のようなディレクトリ型、subdomain型、別ドメイン型のどれが適切か
翻訳の方針:機械翻訳のみか、重要ページだけ人力翻訳+監修か
更新運用:日本語更新と同時に多言語も更新できる体制か
デザイン:言語ごとの文字量差を吸収できるレイアウトか
アートクリックの翻訳サイト制作実績
翻訳サイトは「自動翻訳か、手動翻訳か」だけで決まりません。目的・更新頻度・専門性に合わせて、最適な方式を設計することで、運用しやすく精度も担保できます。ここでは、実際の制作事例を2つご紹介します。
- 重要ページは手動翻訳で品質重視
- 更新頻度の高い部分は自動翻訳で運用効率化
- 英語ページの導線と表示設計まで最適化
- WordPress多言語プラグインで運用を簡略化
- 専門用語が多い領域は手動で表現を調整
- 誤訳リスクを減らし、信頼性を高める
事例1:森乃風(英語ページ)
アーティストの世界観を崩さずに伝えることを最優先に、手動翻訳と自動翻訳機能を組み合わせたハイブリッド構成で英語ページを作成しています。作品の背景やコンセプトなど繊細な表現は手動で調整し、更新性が求められる部分は自動翻訳を活用することで、デザイン性と運用効率を両立しました。
事例2:デンケン・ハイデンタル株式会社(英語ページ)
https://denken-highdental.co.jp/en/
WordPressの多言語プラグインを活用しつつ、歯科技工という専門分野のため、用語や言い回しを手動でカスタマイズして翻訳精度を向上させています。専門性の高い領域ほど「自動翻訳だけでは伝わりにくい」部分が出やすいため、重要箇所を人の手で補正する設計が有効です。
このように、翻訳方式は一律ではなく、サイトの目的と運用に合わせた設計が成果を左右します。自社サイトに最適な方式を整理したい方は、お気軽にご相談ください。
アートクリックの「伝わる翻訳サービス」でできること
翻訳は“言葉の置き換え”ではなく、「意図が伝わる」ことがゴールです。アートクリックtranslateでは、インバウンド・海外向けの発信に必要な翻訳とデザインを一体で支援します。
ホームページ制作会社だからできる、翻訳×デザイン×実装
ホームページ作成:多言語ページの構成設計、導線設計、更新しやすい設計まで
デザイン:言語ごとの文字量差を吸収し、読みやすさとブランド感を両立
コーディング:多言語表示に必要な実装や表示崩れ対策
システム開発:翻訳フローの効率化や管理機能の追加など拡張にも対応
「無料翻訳で足りるか」「会社のホームページとして多言語化すべきか」から整理したい方も、お気軽にご相談ください。
まとめ
本記事では、翻訳サイト作成の必要性について、目的別に検討を重ねてきました。機械翻訳技術の進化により、翻訳APIを活用することで比較的容易に多言語対応が可能になった一方で、翻訳の精度や品質維持、そしてコストといった課題も存在します。
社内利用、顧客向け、情報発信といった目的ごとに、翻訳サイト作成のメリット・デメリットを比較検討し、無料翻訳サービスや翻訳会社への依頼といった代替手段も視野に入れることで、最適なソリューションを見つけることが重要です。
翻訳サイトの構築を検討する際には、本記事で紹介した翻訳エンジンの選定、サイト設計、品質維持のポイントを参考に、自社のニーズに合ったツールやサービスを選び、計画的に進めていきましょう。翻訳サイトの導入を検討されている方は、まずは目的を明確にし、無料トライアルなどを活用しながら、最適な翻訳ソリューションを見つけてください。
翻訳サイト・多言語ホームページのご相談はお気軽に
目的整理から一緒に進めたい方へ
「無料翻訳で十分か分からない」
「会社のホームページとして多言語化すべきか迷っている」
「作成するなら、運用まで破綻しない設計にしたい」
要件が固まっていなくても問題ありません。現状と目的を伺い、必要な機能、更新のしやすさ、デザイン方針まで整理してご提案します。






